医学細菌学上分類体系が変わった重要な菌種の分類情報を紹介します。 新しい細菌種は毎年数百種が新たに記載されます。また現在使用されている分類方法もしばしば分類体系が見直され新し命名されます。これらの中で医学細菌学に重要な菌種の分類体系の新しい情報を発信します。
1) Acinetobacter spp.:耐性菌で話題になっているA.baumanii と簡易キットや自動同定システムで同定される菌種には最新の分類情報が反映されておらず多くのAcinetobacter 属の菌種が間違って同定されています。
2) Mycobacterium avium-intracelluare complex(MAC):このグループに属する菌種はかってはM.avium, M.intacelluareでしたが 現在では多種類の異なる菌種がMACと誤同定されていることがわかってきました。
3)Salmonella enterica:血清型の正しい記載方法を紹介します。分類学的にはSalmonella属には3つの菌種と5種類の亜種が分類されています。この表記方法は国際的に混乱しています。
4)16S rDNAで99%上の類似度がありながら別の菌種:として分類されている病原菌:医学細菌、獣医、植物病原体には16S rDNAでは識別できない病原性株が多数記載され、配列データの理解の大きな混乱を招いています。
5)腸内細菌科 Family Enterobacteriaceaeは今どうなってるの?:Family Enterobacteriaceae には現在40属200菌種以上の細菌が分類されています。